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Power of Sports-スポーツが持つチカラ

「♪ いいぞ!いいぞ!アリーズ!Go Goアリーズもう1本!」

  体育館に響き渡る応援チャントに合わせて、観客の声援と拍手が重なる。会場が一層盛り上がり、一層熱気を帯びていく。
 コートでは、点を決めた選手を中心に、6人の選手の、汗が光るはじける笑顔とハイタッチ、そしてコートサイドでは、いつでもコートインできるように準備をしながら声援を送るリザーブの選手たち、ベンチでは戦況を見守りながら選手に期待と信頼を込めてアドバイスを送るスタッフたち、皆がその1点に湧き、そのプレーに称賛のエールを全身全霊で放つ。そこに居合わせたすべての人が、歓喜の渦に飲み込まれ、ひとつになっていく。
そんなシーンを、何度も、何度も見てきた。
Power of Sports——人とスポーツが持つ、抗いようのないチカラを感じる瞬間である。

2024-25シーズン開幕戦より

上田に咲き誇る桜の戦士たち

 遡ること2017年4月、ルートイングループは、女子バレーボールチームを創部。地域リーグを経て、創部から3年目の2019-2020シーズンより、ルートインホテルズブリリアントアリーズとしてVリーグのV2デビジョンに参入した。
 初年度は4位。以降は常に上位をキープし、準優勝2回、3位1回、そして5年目の2021-2022シーズンでは初優勝を果たすまでに実力を伸ばしてきました。
 ホームタウンはルートイングループの創業地である長野県上田市。大河ドラマ「真田丸」で大いに沸いた、真田家のお膝元。ドラマを通じて上田市を知った人も多いはずです。
 チームカラーは、真田家の居城である上田城に咲き誇る千本桜がモチーフの「桜色」。「ピンク」ではない!ので以後ご留意を(笑)
艶やかに華やかに咲き乱れ、人々を魅了し、潔く散る桜に由来していることもお見知りおきを。

信州上田の上田城に咲き誇る千本桜
こちらは、コートに咲き誇る桜の戦士たち

上田市とバレーボールの不思議な縁(えにし)

落ちない城「上田城」のお膝元

 ところで上田城と言えば、戦国ファンならご存知の、徳川軍を2度にわたり撃退したことで知られる難攻不落の城ですね。
 戦国時代の策士である真田昌幸によって築城され、戦国時代の2度にわたる巨大な徳川軍との戦いを撃退し、「落ちない城」として知られ、厳しい戦国の世にありながら、信濃の地方豪族から大名にまでのぼりつめ、その名をとどろかせた真田一族の城なのです。
 この「落ちない」は、バレーボールの「落としてはいけない」スポーツに繋がる共通点。さらに、2016年には、真田氏の家紋「六文銭」をモチーフにした上田市の新しい公式ロゴマークが発表され、それはまさにバレーボールのフォーメーションそのものではないですかっっ!
 これを、単なる偶然といっていいはずがない、とはしゃいでしまう。この上田の地に、落ちてはならぬ、落とされてなるものか!という真田魂をもって戦うバレーボールチームが誕生したのですから。

上田市の六文銭はこちらからどうぞ

 

上田駅で訪れる人を鼓舞するかのような幸村公

ブリリアントに想いを込めた船出

 2017年の創部当初は選手9名。現役復帰した選手や地元選手が集まり、Vリーグ参戦とV1昇格を目指すところからお話が始まります。
チームスローガンは
「感動と夢、そして元気を届ける」
 チーム名は「ルートインホテルズブリリアントアリーズ」。
「ブリリアント」は輝くプレー、「アリーズ」はルートインホテルズのマスコットであるルートン(子ひつじ)を意味するギリシャ語のArieアリーズから命名しているのです。
 選手一人一人がコートで元気に躍動し、輝くプレーと共に夢に向かってあきらめずに躍動する姿を通じて、観てくれる人を魅了し、感動や夢の持つ力を伝え、元気を届けていくことが、ルートインホテルズのバレーボールチームの存在理由なのです。

会場をほっと癒すバレーボールルートン♪

 実は、長野県は長きにわたりバレーボールが盛んで人気のスポーツ。
中学、高校と熱心に取り組み、全国制覇を果たした強豪校も多く、過去も現在も活躍する選手も多い地域。世界大会の開催実績もあり、地上波で中継される世界大会などの視聴率も高い地域です。
 そんな背景もあってか、創部のきっかけとなったのが、地元の小学生チームの指導をしていた従業員からの提案。全国制覇も果たした強豪校もありながら、地元でバレーボールを続ける環境やチームがなく、その受け皿になるチームを作りたいという願いに会社が動いた。しかも、Vリーグ参戦、V1昇格を掲げての創部と船出でした。 

ルートイングループとスポーツ

人が躍動し、輝けるスポーツを「支える」

 ルートイングループは、これまでもスポーツを応援する企業であることを掲げ、様々なスポーツを支援、スポンサードをしてきました。
  野球の地域リーグ『BCリーグ』を創設当初から18年に渡り支援し、現在はネーミングライツスポンサーとして10年を迎える。JLPGA女子プロゴルフのステップアップツアーやレジェンズツアーなども10年以上開催。
 また、Jリーグのトップパートナーとなって今年で10年目。そのほか、千葉ロッテマリーンズの春季キャンプ受入れやフットサルチームのボアルース長野への支援など、多岐にわたる競技に関わっています。

サッカーに・・・
                 野球に・・・                 ©BCL

 もとより、ルートイングループが全国展開するルートインホテルズは、遠征や大会におけるスポーツ団体のご宿泊をいただき、ご愛顧いただいたいています。
 ルートインホテルズは敷地内に大型バスの駐車が可能なホテルも多く、食欲旺盛なアスリートに持ってこいのバイキング朝食、そして酷使した体を温めて癒す大浴場などを併設するホテルもある。おまけに汗をかいたユニフォームをホテルのコインランドリーで洗濯もできる施設もあるため、全国各地で数多くご利用いただいています。もはやアスリートや観客をサポートするサポーターの気分です。
 そして、スポンサードだけではなく、女子陸上部と女子バレーボール部を保有し、その活動を通じたスポーツコンテンツを提供しています。

▶動画『ルートイングループが目指すもの』
ルートイングループの社会貢献事業について制作された動画。
スポーツへの取り組みも取り上げている

 2013年には女子陸上部を創部。創部にあたっては、トライアウトを実施して選手を獲得。一度は夢を諦めたアスリートもチャレンジできるよう、その門を開いた。
 先日行われたプリンセス駅伝では見事予選を通過し、過去最高順位を目指して本線であるクイーンズ駅伝に挑む。大会には社内の大応援ツアーを組み、応援に駆け付けるのが恒例行事となっています。

ルートインホテルズ女子陸上部です♪

スポーツ支援の意義と果すべき使命 

 スポーツは、言語の違いや国境を問わない。そして、する人、見る人、支える人すべてのスポーツコミュニケーションにおいて、様々な価値を持っています。スポーツに興じることで、心身ともにリフレッシュしたり懇親を諮ったり、筋書きのない展開に様々な思いや感情を引き出され、飛び交うのもスポーツの醍醐味だろうし、企業や地域が支援する喜びとその目的も様々に存在しているのがスポーツ。
 しかし、企業スポーツにとって、この活動を維持していくためには多額の費用がかかるのも想像に難くなく、プロチームであればなおのこと。超がつく人気スポーツ、人気チームでもなければ、目に見えて、そして手に取って得られるものは決して多くはない。感動、夢、元気を届けるぞ、と理想や夢ばかり描いてはいられない、スポーツビジネスの厳しい現実もあります。
 
 企業がスポーツを支援するということの目的や意義はなにか——という問いかけは、卵が先か、鶏が先か、のような議論に陥る難問です。
 ひとつ思うのは、スポーツが生み出す感動や喜びを、たくさんの人に提供したいという願いと、その一翼を担うという意思ではないかということ。
 もちろん、スポーツと共に企業イメージが向上し、信頼が高まり、企業価値に繋がる、様々な恩恵がもたらされるからこそ、スポーツと企業との関わりが成り立っていくことは、どちらにとってもとても大事なことですね。

2024ファン感謝祭で、選手の素顔に迫る?〇✖クイズ

 さらに、地域の皆さんから「おらが町のチーム」として愛着をいただくことも欠かせません。行政や関係者、そして足を運んでくださるファンの皆様も、影に日向に献身的に応援してくれることに、少しでも恩返しがしたいと、どこに行っても、ありがたく頭を下げるばかりです。
 スポーツチームやアスリートは、その支援や声援にどう応え、何をもって返していくのかを常に自問自答し、それに値するだけの価値を作り出していかなくてはならないという、まことに大きな使命を背負っているのだと、つくづくと思うのです。

上田市制作のコラボ動画。チームのテーマソング「fly High」に応援ダンスを振り付けていただいた。
曲名「FlyHigh」 アーティスト「Gear 2nd」

人が躍動するスポーツに「絆される」とは

人が輝くスポーツを「観る」ということ

 期せずして、図らずも私はずっと「観る人」となったのですが、過酷なトレーニングを積み、体を張って怪我のリスクと背中合わせでプレーする姿、痛みを抱えながらも身を投げ出す姿、大勢の観客の前に身を晒しながらボールに突っ込み倒れる姿、常に勝ち負けの判定が下るプレッシャーもはねのけようと、励ましあい支えあう姿を、そして、プレー中に大きなけがを負い、コートから抱えられていく姿も、目にしてきました。
 そんな一心不乱にボールを繋ぐシーンに、時折泣けてしまう。言葉にできない敬意と称賛とねぎらいの感情を、どうにも収容しきれなくなってしまう時があるのです。 

 思い返せば、アスリートが懸命に戦う姿に、ずっと励まされてきたなぁと。オリンピック、ワールドカップ、世界選手権など、テレビで放送される様々な競技の中継が大半、特にバレーボールは必ず録画、ポチッ。
 録画した動画は、自分が落ち込んだ時、気持ちが前に向かないときなど、特に何度も見返した。窮地にたっても必死で戦っている姿に、たとえ本番で失敗しても笑顔で答える強さに、何度も勇気づけられ、涙と共に情けない自分を洗い流してきたくちです。
「頑張れ!」と応援する自分の声が、あたかも自分に言い放っているかのように、励まされ、背中を押され、いつの間にか「よし!頑張ろう」という気持ちに変わっていく。
 応援する人や観る人に跳ね返ってくる、スポーツが放つ力の存在——
多くの人がそうであるように、実感するのです。   
今やもっぱらスポーツを「観る」人。
そして、いつも「ほだされる」人なのです。

「絆される」(ほだされる)とは——
これは、もともと「絆(ほだし)」からきていて「絆」は、人や物事に縛りつけられたり、心を束縛するものを指す。特に心情や感情によって引き留められたり、人の気持ちや立場などにひきつけられて自分も同じように感じてしまうという状態のことである。

 選手の気持ちや感情、応援してくれる観客の声援と喜ぶ姿に、競技運営に協力していただいているルートイングループの支援スタッフや地元の方々のボランティア精神に、寄せられるたくさんの期待に、いつの間にかほだされ、惹きつけられて、身も心も自由を奪われたかのような感覚に陥っていく感じ。
 しかし、一方でこれが力の源になるのだから不思議な一面。これもスポーツの持つ魔力としか言いようがないのですが、強烈に巻き付き、剥がすことが難しい蔦も似た引力のように、人が躍動するスポーツの持つ可能性の源流は、ここにあるように思えて仕方がないのです。

アスリート、その職業としての側面

 スポーツを「遊びだ」という言葉を聞いたことがあります。もちろん、スポーツの語源は「気晴らし」や「楽しむ」にあり、その後「日常生活から離れて楽しむ」というニュアンスを含んできた今日この頃。余暇を楽しむ手段であったり、レジャーの延長で興じるのもスポーツの良さであり「遊び」の側面を持っているのは間違いなく、大したことをしていない我が身を振り返ります・・・。。
 一方、興行として大会を開催し、観客から代金を頂き、競技を生業として報酬を得る選手であれば、それはプロでありアスリートという職業です。そして、プロともなると遊びでできるほど生易しいものではないはず。
 事実、競技に真摯に向かい合い、人知れぬ努力を重ね、大けがのリスクもある中で体を張って走り、戦っている姿は、遊びでできるほど生易しいものとは到底思えない。見る側とする側では、向き合い方は当然違ってくるものです。
アスリートではない、観る人である私が語るのはおこがましいけれど・・・

さあ、新Vリーグ王者への挑戦だ!

  
 さて、小姑さながらになんだかんだと語って参りましたが、季節はスポーツの秋真っ盛り、バレーボールでは2024-2025シーズンのVリーグがついに開幕しましたっ!
今シーズンからVリーグが再編され、新Vリーグ、そしてSVリーグがそれぞれ始動しはじめております。要注目!

▶Vリーグの試合(アーカイブ)やPVはこちらから視聴できます♪


 我らがルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズは、かつてのVリーグ参戦以来、開幕初戦がすべてホームゲームという記録を再び更新。
新Vシーズン開幕ということもあり、音楽とダンスのコラボステージや大型スクリーンにPVが流れるという、これまでにない華やかなオープニングでした。そして、スタートダッシュの第1節で2勝をあげました!やった!
 そう、シーズンのスタートに際し、心強い地元の声援と真田魂の神風を浴びて長い戦いに挑む。ここ数年はホームゲーム無敗。ホームに宿るパワーをたくさん浴びて、長いシーズンに挑め、アリーズ

音楽ユニット♪TSUKEMEN with ブレイキンダンス!

 目指すは、新Vリーグで一度しかチャンスのない初代王者。スローガンは「Just Now 今、この瞬間にすべてを」を掲げています。志は高く、どこか刹那的にも感じるスローガン・・・。
 身体が資本のアスリートのキャリアには年齢とともに限界が訪れる。だから、アスリートは時間を無駄にできない。いつだって最高のパフォーマンスを出すことを目指そうとする。ここまででいい、というモチベーションになれない生き物がアスリートだと思うのです。
 
 周囲を魅了する存在になれるかどうか。たくさんの人の心を絆(ほだ)し、つかんで離さない存在になれるかどうか、失い難く、後押しをしたくなるような存在になれるかどうか、その道のりをしっかりと見据え、他にはない価値を生み出そう。
ルートインホテルズ女子陸上部、そして女子バレーボール部!
いざ、出陣じゃ!

    かつて信濃の地方豪族から大名にまでのぼりつめ、その名をとどろかせた真田一族の生き様に習うのであれば、それがまさに挑戦者魂。
 スポーツがそうであるように、勝負事がそうであるように、夢に向かって挑戦することは正義だと、想ひ染むのです。
♪夢は叶えるためにあ~る・・・と、チームのテーマソングの冒頭の歌詞にあるように、ルートイングループの社是「夢を叶えよう」にあるように。

2024-25シーズン開幕戦より

 桜の季節ではなく、紅葉の美しい時節になってしまいましたが、華やかに戦う桜の戦士たちの姿を観に来てはいかがでしょうか。
そして、大きな声援を送りながら、その熱気に身を委ねてみることをオススメします。
私がそうであるように、その声援が自分に降り注ぎ、いつのまにか元気と勇気が湧いていることに気づくはずです。

▶ルートインホテルズ信州ブリリアントアリーズ公式サイトはこちら

開幕戦オープニングイベントで演奏されたTSUKEMENさんと勝利のメモリアルフォト
TSUKEMEN オフィシャルサイト https://tsukemen-music.com/

「♪エンジョ~イ!エンジョ~イ!エンジョ~イ!エンジョ~イ! We are Aries!!」
さあ、楽しいブリリアントなバレーボールの時間が、またやってくる!
今 この瞬間にすべてを!

今日も今日とて No Sports、No Life

note編集部 Haruhi

▶次回はクイーンズ駅伝に挑むルートインホテルズ女子陸上部の応援ツアーのレポートお届けします。

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